MLA2020(米国医学図書館協会の年次大会)にて,PubMedの追加アップデート内容について発表がありました。
【9月2日現在,既に実装されているもの】
・検索結果の並び順を,筆頭著者名順や雑誌名順に変更できるようになりました。
・検索結果一覧に,スニペット*を表示しないオプションが追加されます。
*文献のアブストラクトから,検索キーワードに関連が深い部分を抜粋したもの。
・検索結果を出力する際の表示形式で,PMID一覧やPubMed形式(旧・MEDLINE形式)が
選択できます。
【今後予定されているアップデート】
・Clinical Queries*ページがリニューアルされます。
*PubMedの関連サービスの1つ。
PubMedにある臨床医学領域の論文のみを対象に検索することができます。
PubMedにある臨床医学領域の論文のみを対象に検索することができます。
・検索結果画面のフィルターのメニューに,日付を範囲指定して絞り込みを行う
フィルターが追加されます。
・旧PubMedの詳細表示画面にあった,Related Information機能が逐次追加されます。
関連する文献や,MedGen*に収録されている関連情報へのリンクなどが設置予定です。
*PubMedと同じく,NLM(米国国立医学図書館)が提供するデータベース。
人間の遺伝性疾患や,遺伝子の表現型に関する情報を検索することができます。
・MyNCBIに,以下の機能が追加されます。
- 検索結果画面で,文献情報の中の検索タームを任意の色や太字でハイライトする
ことができるようになります。
- 複数のリンクリゾルバを設定することができるようになります。
例えば東邦大学と他の大学で勤務している場合,検索結果に「Link@東邦大学」と
他の大学の文献入手のためのリンクアイコン両方を表示させることができます。
MLA2020は,新型コロナウイルス感染拡大防止のためオンラインでの開催となりました。
追加アップデートについて発表があった"PubMed Update - Medical Library Association (MLA) 2020 Virtual Conference"は動画配信となっています。動画では,昨年11月に新しいPubMedが公開されてから現在までに追加された,上記以外の機能も紹介しています。また,”MLA 2020: National Library of Medicine Updates”では,動画の内容をPowerPoint形式でダウンロードすることができます。
ぜひご活用ください。